最高の体調 心とカラダの不調を引き起こす本当の原因とは?

最高の体調という本を読んで心身の不調はすべて1つの線でつながっているということに気が付きました。

筆者の鈴木裕さんは肥満・うつ病・不安・集中力の低下・モチベーションの低下などは全て文明の発展が原因で、かつての狩猟採集民時代のようなライフスタイルや考え方を積極的に取り入れればあらゆる不調がなくなり、最高の体調を実現できるんじゃないかと考えました。

「狩猟採集民時代の自然なライフスタイルを取り入れて、それを現代に応用すれば心も体も本来の安定した状態に戻り人間のポテンシャルを最大限発揮できるんじゃないか?」

 

どんどん豊かな生活を送れるようになってきているが...

現代はかつてないほどに便利で豊かです。

食べ物はすぐにコンビニとかで買えるし、蛇口をひねればきれいな水が出るし、スマホやパソコンを使えばだれとでも一瞬でコミュニケーションを取ることができる。

でも年々カラダの不調を訴える人やうつ病の患者が増えています。

平成8年に約43万人だったうつ病患者はなんと平成23年では96万人にまで増えており、今では10人に1人はうつ病になっていてもおかしくないようです。

特に都市部に住んでいる人はメンタルを病みやすいという研究が出ています。

最高の体調を実現させるためのキーワードは炎症と不安

鈴木さんによればあらゆる不調は現代特有の高い炎症レベルと不安が原因と考えられています。

どうやら自分の健康度合いを主観的に表現する(体調は悪い・まあまあ・良い)だけでも自分の体内が炎症しているかどうかわかるようです。

約5万人のスウェーデン人に主観的な健康度合いを質問した研究によると、自分の体調が悪いと感じれば感じるほど、実際に体内も炎症していることがわかりました。

そして、この炎症レベルが高い人ほどうつ病やカラダの不調を訴えることが多いようです。

古代と現代のミスマッチ

ハーバード大学の古代人類学者ダニエルリーバーマンによると、炎症と不安を引き起こす古代と現代のミスマッチは3つあります。

古代より多すぎるもの:カロリー/アルコール/飽和脂肪酸/人生の価値観など

古代より少なすぎるもの:筋肉を使う運動/睡眠/空腹感/たんぱく質/微量栄養素/自然とのふれあい/他者との深いつながりなど

古代にはない新しすぎるもの:加工食品/デジタルデバイス/孤独/インターネットなど

狩猟採集民族には未来という概念が存在しない

狩猟採集民族の時間に対する感覚を調べたところ、彼らには未来という概念が存在せず現在にのみ意識を置いているので不安というものも存在しません。

現代人は未来という概念が存在しているために、遠い未来への漠然とした不安や焦りが生まれるんじゃないの?という仮説です。

今流行りのマインドフルネスとかもまさに今に意識を向けるということなので、あれは本来あるべき原始的な考え方なのかもしれません。

未来への不安をなくすには今か、近い未来に意識を向けることがカギになりそうです。

どうすれば最高の体調になれる?

古代と現代のミスマッチ(多すぎる/少なすぎる/新しすぎる)を修正し、未来への意識を変えていくことです。

そのために必要なことのすべてがこの本で具体的に解説されています。

腸内環境、生活環境、ストレス、価値観、死、遊びを通して本来の体調を呼び覚まします。

書いてあることすべてを実践するのは難しいですが(僕もできていません笑)、自分ができる範囲で行動に移していくことで大きく体調が良い方向に変わっていくことができるはずです。

余談ですが、面白いなと思ったのは人間の脳は人間関係をうまく作れるようにはできていないということです。

人類は数百万年前から小さなコミュニティーで生まれ育って死んでいくので、家族など周りは自分のことを知っているし自分も周りの人しか知らないという感じで生きていきます。

つまり人間というのはそもそも見知らぬ人とうまくコミュニケーションを取れるようにはできていないというおそるべき事実。

なので関係の浅い友達がたくさんいる人よりも、親密な関係を持った友達が数人いる人の方が人間の特性という観点から見たときにはむしろ適応的です。

これは心理学の研究でも証明されており、友達が多くてもお互い本音を言い合えるような親密な友達が1人もいない人は孤独を感じます。

逆に1人でも親友と呼べる存在がいればそこまで孤独を感じることはないでしょう。

ぼっちまでいくと孤独という古代と現代のミスマッチが起こるんで、1人か2人でもいいから親密な関係を築いていればより原始的なライフスタイルを送れているといえるでしょう。

要は100人の表面的な関係だけの友達ではなく1人の本当に信頼のおける最高の友人が必要なわけですね。

僕は友達からLineがくることは年に10回もないくらいですが(自分から送ったら必ず返ってくるけど)、お互い会ったときに言いたいことを言い合える仲間が数人いるのでほどほどに満足しています。

はたから見たら寂しいやつみたいな印象ですが、連絡がほぼ全くないおかげで自分がやりたいことに集中できているのでよしとします(笑)