催眠って本当に存在するの? 科学的アプローチから知る催眠

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催眠って本当に存在するの?

たいていの人間が自分にかけている催眠として有名なのは優越の錯覚です。
優越の錯覚は「自分は人口の50%よりは優れた頭脳を持っている!」と自分に思い込ませることで、自分の存在価値を認識し、精神の安定化を図ろうとする思考の錯覚です。
また、人間は悪い記憶よりも良い記憶を頭に植え付けるようにしている人の方が精神が安定しやすいことも分かってます。

多くの人は物事を都合の良いように考えることで、精神が壊れないように自分を守っているわけです。世の中いいことばかりではないので、思い込みがなければまともに生きていくことすらできません(笑)

催眠はそもそも不安症などの治療に使われている

不安改善のために効果があった治療法の1として、催眠療法というものがあります(※1)。

そのほかにも自己催眠というものが存在しており(※2)、研究では120人の男女を集めて嫌な記憶を思い出してもらった後に4グループに分けました。
①カウンセリング:研究者と話をして嫌な記憶を改善させる
②自然音:自然の音を聞かせる
③催眠と自然音:催眠をかけながら自然の音を聞かせる
④催眠と記憶の書き換え:催眠をかけながら嫌な記憶を良い記憶に作り変えさせる

結果、④の記憶を書き換えたグループのみ不安の改善と自尊心の向上が確認されました。
記憶の書き換えというとなんか洗脳めいた感じがして気色悪いですが、やってることは単純で、まず催眠をかけた後に参加者に過去に失敗した体験などを思い出してもらいます。
そこで自分が仮に上手くいった状況を詳細にイメージしていくように言葉で誘導していきます。
そうすることで悪い記憶が良い記憶に変わったように脳を錯覚させるわけですね。

これを工夫して自分は何者かという記憶を作り変えることで一時的に性転換をしたり動物になることも可能です(笑)

一般的な催眠とは?

先ほど紹介した不安症の改善などにも使われている、正しい催眠のアプローチはリラックスフェイズと誘導フェイズに分かれます。

①リラックスフェイズ

ガイド音声に従って副交感神経を優位にしてリラックスさせることで身体と心の緊張状態を緩和し、催眠にかかりやすい状態にします。
よく使われるテクニックは、深呼吸(呼吸を整え心拍数を落ち着かせる)、ボディスキャン(身体のあちこちに意識を向けていく)、漸進的筋弛緩法(筋肉に力を入れて、ゆっくりと脱力することを繰り返す)などです。
交感神経が優位に働いてしまうと心も身体も落ち着かず、ガイド音声に身をゆだねることはできません。

寝たまんまヨガという瞑想アプリがありますが、あれなんかもリラックスフェイズをちゃんと使っています。

②誘導フェイズ

ガイド音声に従って、言われたことをイメージしていきます。
「あなたの敵なんて誰もいないから、身をゆだねて下さい」といったセリフを聞き、その感覚をイメージしていきます。
人によってイメージしやすい言葉の表現とそうでない表現があるので、おそらく催眠にかかれない人の原因のほとんどはイメージが出来ていないことが多いんじゃないかなと思います。

とはいえ、催眠のかかりやすさはかなり個人差があるので何回やっても中々上手くいかない人もいるはず...

気が散りやすい人や催眠を疑ってる人もかかりにくいでしょう。

自分は全然上手くいかないので諦めました(笑)

ちなみに、世の中にあふれる催眠導入音声などは大抵この手順をしっかりと踏んでいますが、たまに科学的な手順・手法を飛ばしてるいい加減なものもあったりするので、そこは注意が必要です。

 

(※1)  https://insights.ovid.com/crossref?an=00006205-201808000-00006

(※2)  https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/09658211.2017.1420195?journalCode=pmem20